WordPressの管理画面を開こうとしたら、突然こんなメッセージが表示されて青ざめた経験はありませんか?
「このサイトで重大なエラーが発生しました。」
管理画面にも入れない、サイトも表示されない——そんな状況に陥ると、何から手をつければいいかわからず焦ってしまうものです。でも安心してください。重大なエラーは、原因さえ特定できれば初心者でも自分で解決できるケースがほとんどです。
ITエンジニアとして20年以上WordPressに携わってきたよこやま良平です。WordPress書籍を25冊以上執筆してきたわたしが、重大なエラーの原因と対処法をステップごとにかみ砕いて解説します。
- 「重大なエラー」が表示される主な原因3つ
- まず最初に試すべき基本の対処法
- プラグインが原因の場合の解決手順
- テーマが原因の場合の解決手順
- FTPなしで自分で直す方法から、直らない時の相談先まで
「重大なエラー」は怖い名前ですが、原因のほとんどはプラグイン・テーマ・PHPのバージョン不一致のいずれかです。
この記事の手順どおりに進めれば、多くの場合は30分以内に解決できます。
まずは「重大なエラー」とは何かを理解するところから始めましょう。
「重大なエラー」とは?まず落ち着いて状況を確認しよう
「重大なエラーが発生しました」という表示は、WordPressがPHPの致命的なエラー(Fatal Error)を検知したときに表示される画面です。PHPとはWordPressを動かすプログラミング言語のことで、ここでエラーが起きるとWordPress全体が動かなくなります。
大切なのは、「重大なエラー」という言葉に惑わされないことです。サーバーやデータが壊れたわけではありません。多くの場合、原因は特定の1つのプラグインやテーマにあり、それを無効化するだけで元通りになります。
メールに届くエラー通知を確認する
重大なエラーが発生すると、WordPressはサイト管理者のメールアドレスに自動でエラー通知を送ってくれます。
このメールには、どのファイルで・何行目で・どんなエラーが発生したかが書かれています。
- エラーが発生したファイルのパス(例:
wp-content/plugins/プラグイン名/...) - エラーの種類(例:
Fatal error: Call to undefined function) - エラーが発生した行番号
ファイルのパスに「plugins」という文字が含まれていれば→プラグインが原因の可能性大
「themes」という文字が含まれていれば→テーマが原因の可能性大と判断できます。
重大なエラーの主な原因3つ
原因を知っておくと、対処の優先順位が立てやすくなります。現場での経験上、ほとんどの重大なエラーはこの3つのどれかです。
- プラグインの問題:更新直後に不具合が起きた、他のプラグインと競合しているなど。最もよくある原因
- テーマの問題:テーマの更新・カスタマイズ後にコードエラーが発生している
- PHPバージョンの不一致:サーバーのPHPをアップデートした際に、古いプラグインやテーマが対応できていない
重大なエラーの直し方①まず管理画面から復旧を試みる
重大なエラーが起きても、WordPressの「復旧モード」を使えば管理画面に入れる場合があります。これが最も簡単な方法なので最初に試してください。
メールのリンクから「復旧モード」で管理画面に入る
重大なエラー発生時にWordPressが送ってくるメールには、「復旧モード」へのリンクが含まれています。このリンクをクリックすると、エラーが起きているプラグインやテーマを一時的に無効化した状態で管理画面にアクセスできます。
- WordPress管理者メールアドレスの受信箱を開く
- 「あなたのサイトで技術的な問題が発生しています」というタイトルのメールを探す
- メール本文の「復旧モードに入るには、こちらをクリックしてください」リンクをクリックする
- 管理画面が開いたら、原因となっているプラグインやテーマを無効化する
メールが届いていない場合の対処法
メールが届いていない場合や、リンクの有効期限が切れた場合は、次の方法で管理画面への直接アクセスを試みます。
ブラウザのアドレスバーに以下のURLを入力して開いてみてください。
https://あなたのサイトURL/wp-admin/エラーが特定のプラグインのみに起因している場合、wp-adminにはアクセスできることがあります。ログインできた場合は、そのままプラグイン管理画面に進みましょう。
重大なエラーの直し方②プラグインを無効化して原因を特定する
管理画面に入れた場合、まずプラグインを1つずつ無効化して原因を特定します。「どのプラグインが問題か」を絞り込む作業です。地道ですが、これが最も確実な方法です。
管理画面からプラグインを無効化する手順
管理画面にアクセスできている場合は、以下の手順でプラグインを無効化します。
直前に更新・インストールしたプラグインから順番に試すと効率的です。
- 管理画面 → 「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を開く
- 最近更新・インストールしたプラグインの「無効化」をクリックする
- サイトトップにアクセスしてエラーが消えたか確認する
- エラーが消えた場合→そのプラグインが原因。削除または代替プラグインを検討する
- エラーが消えない場合→次のプラグインを無効化して繰り返す

管理画面に入れない場合はFTPでプラグインフォルダをリネームする
管理画面にアクセスできない場合は、FTPまたはサーバーのファイルマネージャーを使ってプラグインフォルダを丸ごと無効化します。難しく聞こえますが、手順は単純です。
- FTPクライアント(FileZillaなど)またはサーバーのファイルマネージャーでサイトに接続する
wp-content/plugins/フォルダを開く- 「plugins」フォルダ全体を「plugins_backup」などの名前に変更(リネーム)する
- サイトにアクセスしてエラーが消えたか確認する
- エラーが消えた場合→「plugins_backup」を「plugins」に戻し、プラグインを1つずつ有効化して原因を特定する
プラグインフォルダをリネームすると、すべてのプラグインが一時的に無効化されます。ECサイトやメンバーシップサイトの場合、機能が一時停止しますので作業は短時間で行いましょう。
重大なエラーの直し方③テーマが原因の場合の対処法
プラグインをすべて無効化してもエラーが消えない場合、テーマが原因の可能性があります。テーマを一時的にWordPressの標準テーマ(Twentyシリーズ)に切り替えることで確認できます。
管理画面からデフォルトテーマに切り替える
管理画面に入れる場合は、以下の手順でテーマを変更してください。
- 管理画面 → 「外観」→「テーマ」を開く
- 「Twenty Twenty-Five」など標準テーマの「有効化」をクリックする
- サイトにアクセスしてエラーが消えたか確認する
- エラーが消えた場合→元のテーマに問題がある。テーマを再インストールするか、サポートに問い合わせる
管理画面に入れない場合はFTPでテーマフォルダをリネームする
管理画面に入れない場合は、FTPを使って現在のテーマフォルダを無効化します。WordPressはテーマフォルダが見つからないとき、自動的に標準テーマにフォールバックしてくれます。
変更前:wp-content/themes/使用中のテーマ名/
変更後:wp-content/themes/使用中のテーマ名_backup/リネーム後にサイトを開いてエラーが消えた場合は、テーマが原因と確定です。テーマの開発者に問い合わせるか、テーマを最新版に更新してください。
重大なエラーの直し方④PHPバージョンが原因の場合
PHPのバージョンを上げた直後に重大なエラーが出た場合、古いプラグインやテーマが新しいPHPに対応していない可能性があります。この場合は、PHPを以前のバージョンに戻すことで解決できます。
サーバーのPHPバージョンを変更する方法
ほとんどのレンタルサーバーは、コントロールパネルからPHPバージョンを変更できます。
- エックスサーバー:サーバーパネル → PHP → PHPバージョン切替
- ConoHa WING:コントロールパネル → サイト管理 → サイト設定 → PHP設定
- さくらインターネット:コントロールパネル → Webサイト/データ → PHP設定
PHPを以前のバージョンに戻してエラーが消えた場合は、プラグインやテーマを最新版に更新してから、改めてPHPをアップグレードするのが正しい順序です。
WordPressが推奨するPHPバージョンを確認する
WordPressが公式に推奨するPHPバージョンは、公式サイトで随時更新されています。2026年現在、PHP 8.1〜8.2 が推奨されています。古すぎる(7.4以下)・新しすぎる(9.0以上)バージョンは問題が起きやすいので注意しましょう。
それでも直らない場合の最終手段
上記の方法をすべて試してもエラーが解消しない場合は、より深いところに問題がある可能性があります。焦らず、以下の順番で対処してください。
wp-config.phpにデバッグモードを有効にする
デバッグモードを有効にすると、エラーの詳細がサイト上または専用のログファイルに表示されます。どこで何が起きているかを正確に把握できるため、原因特定が格段に楽になります。
// デバッグモードを有効にする
define( 'WP_DEBUG', true );
// エラーをログファイルに記録する
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
// エラーをブラウザに表示しない(本番環境では必ずfalseに)
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );設定後、wp-content/debug.log ファイルにエラーの詳細が記録されます。FTPでそのファイルをダウンロードして内容を確認してください。
バックアップから復元する
定期バックアップを取っていた場合は、エラーが出る前の状態に復元するのが最も確実です。
BackWPupやUpdraftPlusなどのバックアッププラグインを使っていれば、管理画面から数クリックで復元できます。
バックアップがない場合は、同じ操作を繰り返してもなかなか解決しないことが多いです。そのような場合は、専門家への相談を検討してください。
「重大なエラー」の直し方まとめ
「重大なエラー」は怖そうに見えますが、原因はほぼプラグイン・テーマ・PHPバージョンのいずれかです。この記事の手順どおりに進めれば、多くの場合は自分で解決できます。
- メールの復旧リンクから管理画面に入る(最初に試す)
- 最近更新・追加したプラグインを無効化する
- すべてのプラグインを無効化してもダメならテーマを切り替える
- PHPバージョンを確認・変更する
- デバッグモードでエラー詳細を確認する
- バックアップから復元する(最終手段)
それでも解決できない場合や、時間がかかりすぎる場合は、無理に自己解決しようとせず専門家に相談するのが最善です。ビジネスサイトであれば、ダウンタイムが長引くほど損失が大きくなります。
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